FastFinga : 手書きメモに特化したiPhoneアプリ。秀逸なUIであなたのそのままの字が書けます!801 - AppBank
最近、iPhoneのFastFingaという手書きメモアプリを使いはじめたんですが、これがとってもいいですね。これまでは、ケータイのメモ帳とか、iPhoneの標準で付いているメモアプリを使ったりしていたんですが、やはり、手書きの文字入力の手軽さには勝てない。普段アナログではほぼ日手帳を使ってるのですが、そっちのほうがさっと書けて却って手軽だったりする。
でも、このFasatFingaっていうアプリは、指で画面をなぞって文字を入力できるから、限りなく手書きに近い。そして、見ての通り、UIがかわいくていかしてる。それで、いろいろ書いていたわけですが、意味不明の単語がいっぱいですが、最後のほう、たまにずっと考えてたことが、なんとかアウトプットできそうなレベルにまで煮詰まってきたので、考えてみたいと思います。
ちょっと前、近くであっていたエジソン展に行って来ました。まぁ、なんで行ったかというと、その前から、どうやら「発明」ということが、大切らしいぞ。あるいは、「実験」ということが、大切らしいぞ。というような、漠然としたことをつらつらと考えていたからであり、その秘密を知りたい、というのがありました。なんかその辺のことが、つながりを持って見えてきそうな気がして、行って来たというわけです。
初めて行く場所で、いろいろおもしろかったのですが、やはり、印象に残ったのは、エジソンが、どんなことでも自分で一度試さずにはいられなかったということ、たとえば、卵を親鳥が温めて孵していたので、自分も孵してみる、とかです。これはほんの一例ですが、考えてみるとこれはちょっと異常で、普通は、ある程度観察をすれば、ああ、これはこういう風になっているのか、と納得して、わざわざ自分で繰り返してみるまではしないからです。
でも、エジソンは、何につけてもこれを決行したわけです。そのせいで、いろいろ失敗というか、危ない目にもたびたび会ってるみたいです。これは何だろう?この執念みたいなのは何だろう?と考えるに、たとえ、本に書いてあったとしても、たとえ、この目で見たとしても、自分でもう一度再現してみるまではそれを絶対に信じないという徹底した実験的な態度、だなと思いました。
そうして、たぶん、自分の手でそれが再現されたときは、エジソンはとてもうれしかった、とても楽しかったに違いない。ほぼ日手帳に何の拍子かメモがしてあるのですが、それはこういうことです。
「ものづくり」の楽しさ、「創造」の楽しさとは、理論が実践になることの喜び。
「実験」と「知識」を双方向に行き来させながら学ぶ。両輪である。
すべてのクリエイターはアーティストであり、サイエンティストであり、理論家であると同時に実践家でもある。
自分の目で見た、というのは、まだまだある意味「理論」「知識」の段階であるわけで、「実践」というのは、やはり、自分で実際にやってみて、もう一度再現させる以外に方法はないのです。
そしてもうひとつはエジソンまつわる名言はいろいろあるわけですが、そのときはわからなくて最近になってわかってきた名言というのがあります。それは、エジソンが、一万回の失敗を記者に問われて、うまくいかない方法を一万回発見したのだ、といったエピソードだ。
ところが、ググってもらえればわかるけど、このエピソードはたいてい誤解されていると思う。よくあるのは、日本人が失敗を恐れる、とよく言われるためだろうか、失敗をポジティブに捉えたエジソン偉い、我々も失敗を恐れずがんばろう、みたいな解釈だ。ちょっと微妙に違うんじゃないか。
僕はここでエジソンが採っている方法が、プログラミングで言うところの「デバッグ」に非常に近いんじゃないかと感じた。そしてたぶんエジソンだけじゃない。たいていの発明家が採っている方法が、こういうのに近いんじゃないかと思うのだ。
まぁ僕も、職業的なプログラマじゃないし、デバッグといっても意味が広いとは思うのだけど、それは単に、バグを直すという意味ではなくて、まずはじめに、うまく動くイメージが先にあって、それに近づけようとして試行錯誤しながら作っていく方法とでも言ったらいいのだろうか。なにかをやれば、何かのエラーメッセージが吐かれて、そう来たか、じゃあこれならどうなる?を延々繰り返すみたいな感じ。
そこでは、エラーが出るわけだから、それは確かに「失敗」なのだけど、そのエラーを解釈して、次のアクションにつなげる、という意味では、それはその過程において必要な失敗であり、成功に一歩近づく確かな「発見」だと言えなくもない。
もちろん、えいやっ!って感じで一発で正確に動くプログラミングを一筆書きで書ければ効率がいいのだけど、まず、そうはならない。普通、何回も何回も修正に修正を重ねて、じりじりと完成形に近づいていくのだ。たぶん、ものづくりや発明も、それと同じだと思う。
だから、失敗を恐れずやろう、というようなメンタルなことじゃない。その失敗でひとつ、これじゃないことがわかって成功に一歩近づいたと言えるし、その失敗は、次へのステップにつながるたくさんの情報を持っている。ここでの失敗は、真に歓迎すべきものなのである。

エジソン―電気の時代の幕を開ける (オックスフォード 科学の肖像)
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