逆に考えるんだ

2008-03-22 - 小林一茶風日記

一般的にいって、みんなと仲良くできるような奴が、ニートになるのだろうか。みんなと仲良くはできないから、ニートになるんじゃないかなあ。

ひとくちに「ニート」と言っても本当にいろいろあって、ブックマークのコメントに、「高等遊民」というのがあったけど、僕の場合、確かにこれが一番近いかもしれない。

みんなと仲良く、か・・・。そんなこと書いたっけ、自分、とか思いながら読み返してみると、確かに、そう書いているような気もする。でも、実際自分がみんなと仲良くしてるかと言われれば、かなり怪しい。

小中学時代の友人たちと会うことはほぼない(たまに、パソコンのトラブルの時だけ連絡を取ってくる男がいるが・・・)。高校時代の友人でいまでもたまに会うのは二人。大学時代は友人をまったく作らなかった・・・(´・ω・`)

ただ、気が合う人とは仲良くしてもらっている。というか、気が合わない人とは没交渉だ。そして、多くの人とはだいたい気が合わない。でも、人間、そんなに多くの人とつきあうことはできないので、別にそれでいいとは思っている。

それとも、仲良くできたならニートから立ち直れるよ、というハックなのだろうか。

いや、ここは明らかに違うな。そもそも、自分の中には、基本的にはニートを肯定したいという気持ちがあって、だから、たいていのニートを扱ったテレビ番組の企画なんかはおもしろくない。なぜならそれらはほぼ、ニートは立ち直るべきもの、という前提ありきで作られているから。

少なくとも僕は、立ち直ってなどいないし、立ち直るつもりもさらさらない。もしかしたらニートの価値観の方が正しいと、考えることはできないだろうか?たとえば不登校っていうのが、いまの教育制度や学校なんかに対する異議申し立てとしての現象とするなら、不就労ともいうべきニートは、いまの労働制度や企業に対する異議申し立てだと考えられないか。

でも、「異議申し立て」という言葉は、実は不登校やニートの側にあっては強すぎる言葉だ。対立項を作って、そこからの独立、解放、何らかの権利の奪取を訴える革命的やり方はとうの昔に廃れた。

ニートはもっと本来、ゆるゆるほっこりしたものだ。争いを好まない。だから仲良くって何度も言ってる。そう言えばこの前、NHKの爆笑問題の番組に、本田由紀っていう人が出ていたけど、かわいそうだった。なんか、闘争的だった。ニートの代わりに戦ってくれるのはありがたいような気もするけど、そもそもニートは「戦う」っていう戦略、というか、選択肢を取らないんだよって言いたかった。

軽く書くつもりがまた長くまじめになってしまったな。要は、仲良くできたなら立派なニートになれるんじゃないか、っていう話。

それから (岩波文庫)

それから (岩波文庫)

弱虫、と言ってみる

新卒で入社して一年

トラックバックや、はてブコメントなどを見ていて思ったのだけど、みんな、わかってねぇ〜、わかってないよ!はてなってもっと、こう、なんていうか、リテラシーの高い人たちがいっぱいいるようなイメージがあったんだけど、ここだけを見る限りにおいては、たいしたことないな。失望した。

そのアドバイスが、間違ってるとかじゃないんよ。いや、むしろ、みんな正しいアドバイスをしていると思う。でも、少なくとも、ここには心理学者はいない。ニーチェ的な意味での心理学者は。つまり、この増田君はどういった心理からこのエントリーを書いたのか、という考え方をする人がいない。

僕が思うに、このエントリーは、転職を肯定して欲しくて書かれてる(笑)。

24年間優等生をやってきて、さらに新卒という切符を使って手に入った

貴重な(?)大企業への就職を、簡単に手放してしまっていいのだろうか。

「暗記が得意、理解力はあるけど遅い、応用は苦手」という社会で役立たない

試験特化型優等生は、冒険せずに大人しく現状に甘んじていたほうがいいんじゃないか。

そして本当に成長したいと考えているなら、仕事以外の時間でできるんじゃないか。

逆に今それができていない程度の向学心なら、職を変えてもそんなに成長しないんじゃないか。

より自分の望む仕事に就けたとして、はたして睡眠時間を削ってまで働く気力がでるのか。

就職して1,2年でやめるなんて、まさに「イマドキのワカモノ」そのものじゃないか。

こうやって、いかにも常識家ぶって、自分は、転職なんてバカな考えだということは重々わかってるんですよ、というような表明をしている所など、要注目です。この部分に特に注目されたいのは、この文章が、ある種の「防衛」みたいな心理から書かれているから。

転職したいなんて言ったら、当然こういうことを言われるであろうということを先回りして、それらを自分で片っ端から列挙することにより、他者からの攻撃をあらかじめ防衛している。つまり、増田君は、この部分を攻撃されたくない、と思っている。ということは、この増田君がこの文章を書いた心理には、「転職したい」という強い欲望が隠されているはず。

だったら、肯定してあげようじゃないですか!転職?いやいや、生ぬるい、生ぬるい。もうこうなったら一気に「起業」ですよ!しかも、日本でなんて言ってないで、一刻も早く、シリコンバレーあたりに行った方がいい。このままなんとなく過ごした増田君が、10年後に、あの時の選択は失敗だったと思わないように。

ぼくたちの失敗 森田童子/ベスト・コレクション

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